小さい頃、私は親や兄弟から鼻が低いとか鼻ぺちゃと言われていました。
三面鏡で自分の鼻を横から眺め、自分でも確認したりしていました。
このことが次第にコンプレックスとなり、綺麗な女優さんやモデルさんを見ると自然とその人の鼻に目がいき、いいなぁとうらやんだり、綺麗な女の人の顔を見るのが好きでした。
自分の鼻もあんな風に高くなればいいのに、と憧れていました。
他人と比べて自分は劣っているという感覚。
このコンプレックスがいつの間にか自分の大事な個性なのかもしれない、と思えるようになったのが実はパワーストーンに出会ってからでした。
パワーストーンにある穴や欠け
(石の裏面にある大きなヴァグ)
世間一般的にパワーストーンで価値があると求められているのが、美しさです。
例えばクリアクウォーツ。
和名では水晶のことですが、求められるのは形が整っていて不純物が無く限りなく透明であること。
これがグレードの高いパワーストーンと言われているものです。
工場で生産されるパワーストーンには石の粉末にアクリルを混ぜ、それを型に流し込み作られるものさえあります。
外見だけみれば、形は綺麗で透明性があるかもしれませんが、みんなどれをとっても同じ。個性がありません。
しかも、透明過ぎる石は情報がとても少なく、石の変化が分かりにくいのです。
でも、
セッションで使うパワーストーンには、ヴァグと呼ばれる穴が空いていたり、内包物と言われるものが含まれていたりします。
穴が空いているから不良品なのではなく、穴は石の内部のエネルギーにつながる大事な部分になり、穴があることでより一層、価値が高まります。
この穴に触れると、石の中心部のエネルギーと自分がつながれるのです。だからあえて、穴を削り取ることはしません。
穴や欠け、そして内包物は大事な個性で貴重な特徴の一つと知り、
いつの間にか、自分が好きではない部分は私の大事な個性の一部なんだと思えるようになりました。
石と出会ったことで、自分の価値観が変わった体験でした。